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目次にもどる2002.5

【ヒットの予感】 メンズ・ビジネストート

 若い世代のビジネスバッグに対する価値観が大きく変化している。最近、スポーツリュックやショルダーなどを平気でスーツと合わせる人をよく見かける。20代や団塊ジュニア世代にとって「ビジネス売場」そのものに抵抗を感じ、学生時代に親しんだブランドやアイテムを仕事でも兼用できればという考えが広まっている。
そんな中、今年は「ビジネストート」という新アイテムが大きくクローズアップされている。
デザインはトート型だが、ノートパソコン用パッド付き、ショルダー付属、天ファスナー付きなど機能満載なトートバッグ。ストリートで見られるアイテムよりも落ち着いた雰囲気なのでスーツにも違和感がない。
加えて、「メンズトート」そのものが、ファッション以外のメディアでも流行バッグとして取り上げられるようになっていることで、ブレイクは確実と言える。
 また、メンズアパレルでは「ドレスアップ・マンデー」などのキャンペーンで、仕事着の行き過ぎたカジュアル化の流れをもう一度見直そういう動きが見られる。
バッグでも、いくらビジネススタイルの自由化が進行しているとは言え、スーツにスポーツリュックを合わせるのはさすがに幼い。そこで、適度なカジュアル感と上品さを兼ねそなえたビジネストートであれば、普段持ちと兼用ができ、社会人らしさも取り戻せそうだ。