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目次にもどる2002.8

ギャル男くんがオシャレになった! 

 ギャル男と言えば、「ギャルの男版」ということで、渋谷のセンター街でたむろって、ナンパに明け暮れる。茶パツに日焼けした肌、アメカジやレトロサーフを好み、ヤンキー感覚が抜け切らないルーズな着こなし。そんなイメージが先行してしまう。
 しかし、最近の彼らのファッションを見ると、妙に大人びた印象を受ける。細めのパンツに柄もののシャツ、帽子やベルト、その他のアクセサリー使いも上手。中にはドライビングシューズを素足ではいて、アパレルの業界人的な着こなしの子も見かけるようになった。やはり、ギャルファッションがお姉系に移行したのに続き、男の子も大人らしさを意識するようになったのだろうか?
 また、一番の大きな変化は、彼らもバッグを持ち歩くようになったこと。これまで手ぶらが当たり前だったが、トートやウエスト、ミニショルダーなどをアクセサリー感覚で取り入れている。中にはビジネスのブリーフタイプを持つ子も珍しくはない。今のところギャル男対応に企画されたバッグは皆無なので、ポーターやグレゴリー、エルメスなど定番的なブランド中心となっている。
マーケット的に見れば、彼らに目を向けることは、不振と言われるメンズの売上げを伸ばすキッカケとなりそう。また、どの層よりもレディースの影響を大きく受けるので、合皮やファー、天然素材などレディースのディテールを取り入れたメンズバッグがあったら彼らに売れるのかも知れない。