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目次にもどる2002.11

【アイテム提案】 キッズ向けのバッグが面白い!
このところシューズ業界では、子供向けスニーカーが売れたりジュニア世代が注目されたりと、子供アイテムへの期待感が高まっている。ママ世代がDCやカジュアルファッションを楽しんできたことや、自分のものは削っても子供にはお金をかけたいという心理も働いているようだ。機能面での充実も図られ、コンフォートなものからトレンドものまでアイテムは幅広い。
反面バッグ業界では、未だそのジャンルへ参入しようという動きは見られない。子供バッグと言えば、以前ジュニア層に動いたカラフルなヒップバッグや安いトートくらい。確かに子供用はカテゴリーとしてもくくりが難しく、扱っているメーカーや問屋も極端に少ない。
だが先日取材したバッグ専門店で面白い話を聞いた。
「今年の夏は、子供用の本格的なアウトドアリュックがよく売れたんです。今までは幼稚園の遠足なんかで使うような安いビニール製しかなかった。でもそんなんじゃなくて、大人用をキューッと小さくしたようなパパとお揃いのデザイン。子供自身も荷物を持ちたいし親もカッコいいものを背負わせたいんだよね。たぶん海外旅行用にもリュックとかピギーとか、子供用は行けると思うよ」
 なるほど。そう考えれば、子供用アウトドアリュックは、ナイキやアディダスといったブランドスニーカーのキッズ版に通じるものがある。リュックだけでなくヒップバッグやワンショルダーなども、子供バージョンがあれば支持される可能性は高い。
先の店長の台詞にもあったが、旅行用ピギーもキッズ版をちらほら見かけるようになった。今は玩具店やキャラクターショップでの取り扱いが多く、バッグ売場での販売ではない。最近は、靴中心の某大手通販でも、子供用のカラフルなキャリーケースを提案し始めた。旅行だけでなく普段でもおもちゃを詰めて遊ぶ子供も多いらしい。ケースメーカーで出しているディズニーキャラクターや可愛いプリントでも、子供向けのものがあれば受けそうである。
バッグ業界ではとかく子供向けのものはMDから抜けているが、単価が取れ売場も楽しくなる子供向けアイテムは意外と盲点かもしれない。取り扱いメーカーの開拓が一苦労だが、今のミックス業態化が進む現在は雑貨だけでなくこんなアイテムのプラスオンも面白いのではないだろうか。
(ジャスミック 川崎)