@04年現在、わが国靴はきもの小売総商店数は1万3500店。それは小売業合計124万店の90分の1の勢力。1店当たりの手持ち人口は9400人。
ちなみに、同じ中分類に属する男子服店は2万3000店、婦人・子供服店は8万店。
A前回(02年)と比べた店数増減率は▲8・6%で、小売業合計の▲4・8%を大きく上回った。
ちなみにこの間商店数減少幅が靴小売業を上回ったのは呉服・服地・寝具(▲20・3%)、食肉(▲13・8%)、写真機・写真材料(▲31・0%)とわずかに3業種で、それも見事にこのところの常連組。
バブル崩壊後10年余、大半の業種で過剰店舗が淘汰されてようやく減少傾向が一段落したやに見受けられるが、靴や呉服など一部の業種ではまだ整理不足ということか。周回おくれの減少が続いている。
@靴はきもの店数の今後の見通しは、前回の分析までは、この減少傾向は「ちょうど1万店程度で歯止めがかかるのでは…」としていたが、最近になり500u以上など大型売場店の出店が予想以上に増加、その影響で、その先も減少が止まらず、8000〜9000店程度に達するのではないかと危ぶんでいる。
今後の店廃業の理由は、従来の後継者難というよりむしろ競合敗退・経営難の方が多くなっていくに違いない。
Aもう一つこの商店数に関して見落としてならないことは、同じ数でも以前と今後はその中身が異なってくることについてである。というのは、従来は退店するのも新しく出店するのも売場規模の差こそあれ定番型フルライン構成のタイプが圧倒的であった。
しかし今後は、少なくとも出店するのは超大型売場、異業種商品複合型、特殊商品とサービス(オーソペデックなど)、特定ファッション――など比較的新しい業態が中心になるはずだ。
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(注)今回の調査は02年に行われた本調査のフォロー調査で、そのための靴はきもの卸売業は衣服・身の回り品卸売業にまとめられており、商品手持額の調査は省略された。従ってこの2件に関する分析は行っていない。 |
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