今月の記事 ピックアップ 
フットウエア・プレス  2005・10
1HOME > フットウエアプレス  
フットウエアUK 見本市レポート コンフォートをキーワードに、スタイリッシュにアレンジ
ロンドン在住ジャーナリスト/福嶋美香
 イギリス最大のフットウエアのトレードショー「フットウエアUK( FOOTWEAR UK=DEW Ivents主催)が8月7〜9日、バーミンガム国際空港に隣接するナショナル・エキシビション・センターNECで開催された。イギリスおよびヨーロッパのフットウエア最新トレンドが一堂に会する注目のトレードショーで、今回はイギリスおよび海外諸国から過去最大規模の350のブランドが集い、06年春夏コレクションや新ラインを披露した。
多彩な素材とカラーがそろう
コンフォート・カジュアル


イギリスのフットウエア産業は、ドレッシーかつエレガントなフォーマル、カジュアル・コンフォート、およびアウトドアが得意分野とされている。今回のショーでは、世界的なキーワードである健康志向や快適性の追求に伴い、ファッション性の高いカジュアル・コンフォートが引き続き注目された。多くのブランドがコンフォートを切り口に、トレンド素材とカラーを独自にアレンジしてスタイリッシュなモデルを発表。こうした傾向はキッズにも波及し、子供の足の健康とファッション性を重視したものが多く登場した。
 各ブランドを通して特に注目されたスタイルは、メンズ、レディスともに、カジュアル・コンフォートのローファーやモカシン、ドライビング・シューズ。
柔軟性のあるラバー・ソールと、フィット感のあるソフト・レザーのアッパーというベーシックなデザインに、スエードやヌメ革のビンテージ加工などよりやさしい風合いが加えられた。また、レッド、イエロー、オレンジなどの暖色系、スモーキー・ピンクやライト・ブルーなどのパステル系といった軽やかなカラーが花開いた。 
 フォーマルにおいても、エレガントなハイエンドのラインに加えて、ソフトなアウトソールを利用したカジュアル・コンフォート色の強いものが多くみられ、創業125年を迎えた老舗「バーカー」による「バーカーズフレックスコンフォートシステム」、あるいは「ゲッツ・ブラジリアンフットウエア」によるAbnatomic Gelといった、やわらかで足にやさしいソールの機能がクローズアップされた。
また、「ロックポート」が洗濯機で丸洗いができる「ロックポート・ウオッシャブル」を発表するなど、これまでの機能性、ファッション性からさらに付加価値性を高めるブランドも見られた。


※続きは本誌に。購入はこちらから




バーミンガム国際空港に隣接するイギリス最大のイベント施設NEC 新作の発表のみならず、各ブースで来場者の目を楽しませる工夫も


ワールドカップ2006のオフィシャルブランド「イングランドFA フットウエア」のブース バカンス用シューズで定評のあるMOSHULUの色鮮やかなサンダル


上品なシルエットの「ロータス」のパンプス。ターコイズブルーのビーズが印象的 Fuencarrel / Pikolino
スペインのPikolinoのスタイリッシュなカジュアル・シューズFuencarrel

■FOOTWEAR UK
開催日:年2回、1月と8月開催
場所:The National Exhibition Centre (NEC), Birmingham
オフィシャル・ウェブサイト: www.footwearuk.co.uk