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月刊「法人所得全国速報」(帝国データバンク)より |
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靴卸がおおきく伸ばし、靴小売、バッグ、資材は不振続く 今回、ランキングに登場した291社の所得額合計は1569億円。前回のランキング(本誌04年10月号掲載)に比べて企業数で20社、所得額で5・5%増(82億円)といずれも増加した。1社当たりの平均所得額は5400万円(前回5500万円)で、100万円下回ったものの、登場企業数で20社増え、靴、バッグ業界もようやく景気の底離れした、といえそうだ。 ランキング登場291社のうち、所得の増減に関係なく3期以上連続登場した企業数は114社(前回153社)、新規または復活の企業数が85社(同75社)と3分の1を占め、入れ替わりが激しくなっている。 また前回に比べて所得額が増加した企業は113社(前回114社)とほぼ前回並みで、そのうち3ケタの増加が21社(同27社)、2ケタの増加が65社(同52社)で、1ケタ台の増加は27社(同18社)である。 業種別に見ると、前回に比べて企業数が減っているのはバッグメーカーで、他はすべて増加した。所得額では靴卸、靴メーカー、バッグ卸の3業種が増加し、靴小売、バッグ小売、バッグメーカー、資材の4業種が減少し、靴、バッグとも小売の不振をうかがえる。 |
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所得額で14・5%も減少し、3期連続増加など好調企業も減る 靴小売のランキング入り企業数は25社(前回24社)で、その所得額は159億円(同186億円)。前回に比べ企業数は1社増えたが、所得額では14・5%減少した。3期連続してランク入りした企業は25社中17社(前回24社中18社)と1社減少した。今回25社中、所得増加企業は9社、減少企業7社、新規または復活企業が9社で、増加企業が減少企業を上回った。 増加企業の中で3ケタ増が1社、2ケタ増が4社(前回3ケタ増3社、2ケタ増6社)で高い伸び率の企業は減った。 フェラガモ・ジャパンが3ケタの伸び さらに増加企業25社のうち、所得が3期連続して増加企業は今回、前回ともゼロで、2期連続増は4社(前回は3期連続増加はなく、2期増加1社のみ)に増えた。 今回、増加率が3ケタはフェラガモ・ジャパンのみ、2ケタの増加はマリング商事、ビューカンパニー、神戸レザークロス、つるや(松山市)の4社(前回は3ケタ増加3社、2ケタ増加が6社)で、これも減少している。 所得額対売上高比率では10%台がエービーシー・マート、マルワイの2社(前回10%台2社)。好調企業はビューカンパニー、フェラガモ・ジャパン、つるや(松山市)などだ。 ビューカンパニーはナショナルチェーン展開を拡大しており、特に関東地区への出店が目立つ。急速な店舗網の拡大が売上げ、利益となっている。フェラガモ・ジャパンは靴よりも粗利率が高く、回転率の良いアパレル、バッグを増やし、トータル化に転じたことが所得増につながっている。
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