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今月の記事 ピックアップ |
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特集 |
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靴市場はグローバル化し、異業種の参入、コラボ関係が生まれる |
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ファーストリテイリングがワンゾーンを買収 | ||||
業界再編の動きを感じさせる出来事が3月にあった。カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングによるワンゾーンの買収である。2000年に民事再生法の適用を申請したワンゾーン(旧靴のマルトミ)は、その後、OCM(米国投資会社オークツリー・キャピタル・マネジメント)と三菱商事の支援を受け、昨年12月には再生手続きは終了していた。今回の買収は、一連の再生手続きを待っての出来事であった。 投資会社のもとでの支援による再生であり、再生への道筋が整った時点で、あるいは再上場を果たした時点で売却することは、当初から予想されていた。ただ、その売却先は同業他社ではないかと見られていた。特に世界最大の靴小売チェーンで、一昨年、日本出店を果たしたペイレス・シューソース・ジャパンが有力視されていた。しかし、靴販売に大きな興味を持っていたファーストリテイリングが買収、靴業界に参入することとなった。 今回の買収では、ワンゾーンは会社としてそのまま残しアパレルのノウハウを取り入れることで、同社の販売力をさらに強化し、ユニクロとの間でシナジー効果を実現し、グループ全体の企業価値を向上させていく、と発表していた。 ユニクロ流を取り入れ、在庫は大幅に縮小
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三越、阪急がストアロイヤルティーのアップを狙って本格稼動に 国と日本百貨店協会が旗振り役になり、これまで実験を進めてきた売場でのICタグ利用が、今年から本格稼動し始めた。昨年10月から2回に渡って売場での検証が行われ、そこで出てきた課題に修正を加えて、4月から日本橋三越と梅田阪急の婦人靴売場を皮切りに、売場での稼動が始まっている。 ICタグ導入は、実験段階ではアパレルが先行していたが、本格的な稼動段階では、色に加えてサイズ在庫の多い靴売場がICタグの活用が有効なものとされ、導入にいたった。 在庫管理では、売場に並べられた商品に値札と一緒に取り付けられたICタグにPDA(携帯端末)をかざすことで、同じ型番の商品がどこの在庫ストックに、どのサイズ、カラーが何足あるのかが表示される。このため、お客を無駄に待たせることなく在庫確認が出来るとともに、売場の販売員も何度も在庫室との往復をしなくて良くなった。
日本橋三越は対応時間が半分に
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