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ランドセルメーカーの協和(東京・台東区)が調べた、11年度のランドセル売場動向のデータ。少子化や教育制度の変化によって、商品需要も影響を受けている。 |
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11年度は11月と1月がピーク
年々早くなるランドセル商戦。今年は7月上旬からTVコマーシャルがスタートし、7月後半から店頭展開が始まっている。11年は今年より1ヵ月遅いスタートだったが、9月にすでに全体の5%の売上げがあった。これまで1月だった売上げピークは、11年は11月と1月の2回あり、ほぼ同じ規模。
ランドセルのカラーが多彩化するなか、メーカーは多品種・小ロット生産で、フォローが利かなくなっている。このため、消費者も気に入ったランドセルは早期購入する傾向になっている。また、少子化で、市場が縮小化傾向にあるため、売る側も早い「仕掛け」で早期購入を促し、市場占有をしようとすることも要因のひとつ。
セピアの人気が上昇、コンビカラーも注目
男児の人気カラーはグリーン、ソラなどの人気は下がり、再び黒系(ブラック、ネイビーなど)の人気が出てきています。女児の人気カラーには大きな変化はなく、定番の濃い赤系(カーマイン、ローズピンクなど)よりも明るめの赤やピンク系が選ばれているが、新しい傾向としてはセピアの人気が上昇傾向にある。またコンビカラーの人気も高まってきています。カラーニーズの多様化は、提供する側には予測が難しい状況になっている。
コンビカラーの増えており、09年は全体の11%だったものが、11年には30%の売上げを占めた。
全業態の平均は3万1000円
百貨店4万〜5万円前後、専門店3万〜4万円前後、量販店2万〜3万円前後、ホームセンター1万〜2万円前後が主力上代。平均1品単価は毎年上がっており、11年は3万1348円。素材は軽さを求めるなか、ほぼ99%が人工皮革になっている。
ちなみに重さは2000年代前半は1000gを切るランドセルが主流だったが、サイズの大型化やデコレーション化により1100〜1200g台に再び増えている。
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