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顕著なインターナショナル来場者の増加ミカム展が閉幕した1週間後、2016年春夏素材見本市「リネアペッレ」が2月25日から3日間の日程で、ミラノ・ロー見本市会場で開催された。今回は年一度開催される機材展「シマック・タンニング・テック」も併催された。41ヵ国から1086社(イタリア724社)が出展して開催されたリネアペッレは、1500億ドルの活発な商談が行われ、うち67%がイタリアタンナーの売上げとなっている。 来場者は昨年同期比10%増の2万人を超えた(イタリア1万1468人)。通常、秋冬展の来場者のほうが多いのだが、昨年9月の秋冬展と比べても3%の増加となった。 イタリア国外からの来場者は昨年同期比43%増となり、スペイン(同170%)、ドイツ(同162%)、イギリス(同173%)、フランス(同148%)、アメリカ(同122%)、ポルトガル(同143%)と、ヨーロッパ勢が戻ってきている。中国、トルコは減少となった。 ミラノ・モーダ期間中に開催された秋冬素材展前回から日程を前倒しに開催しているリネアペッレ。今回はミラノ・モーダ期間中に開催され、ファッションショーに出向くデザイナーや業者の姿も見られた。日程についてさまざまな意見は出ているが、1週間前に開催されたパリの素材展では新しいものがあまり提案されていないという声もあり、リネアペッレへの期待と評価は高かった。 同見本市ではコンテストに入賞した若手デザイナーへの高級レザーの提供、最終日は学生を招待するなど次世代の育成にも力を入れており、皮革産業を後押しするワールドワイドな見本市であるという存在感を強めている。
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