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足の健康を多角的に提案 「アルファ美輝」は27年前に、札幌市・中央区の円山にオープンしたシューズショップだ。緑豊かな円山公園からほど近く、おしゃれなカフェやセレクトショップが立ち並ぶ、札幌でも人気の高いスタイリッシュな地区に位置する。75坪あまりの売場は、外光をふんだんに取り入れた、明るく入りやすい雰囲気だ。売場自体は横に広く、さまざまなコンフォートシューズブランド（菊地武夫の靴、シアンシューズ、ゾリドス、ガンター、シュナイダー、フットライフヤマモト、フィンコンフォートなど）がコーナー別に並んでいる。平均上代は３～４万円。売場の右３分の１のスペースは、12年前から始めた「ＭＢＴ」専用で、広々したスペースで試しばきやウォーキングの練習が行える。 一角には数台のトレーニングマシンやウォーキングマシンを備えたコーナー、爪や角質ケアを行う「フスフレーゲ」コーナー、歩きをサポートするフットベットや５本指ソックスのコーナーまであって、靴だけでなく多角的かつトータルに足の健康を提案している。 「トレーニングマシンの一つは、『ＮＡＳＡ』のスタッフも使っている器具なんです。冬場は外へ出られないので、このマシンを使って運動不足を解消してもらっています」と語るのは、マスター・オブ・シューフィッティングの資格を持つ木田倫子（きだみちこ）さんだ。 木田さんは、このショップをオープンする以前は、東京で「ビルケンシュトック」を扱う総合商社で働いており、「はきやすさに驚愕した」という。知れば知るほどこのドイツ製の靴にはまっていき、健康志向が盛り上がりはじめた30年ほど前にシューフィッターの資格を取得。足の健康に関するさまざまな知識を身に付けて、１９８９年に円山にショップをオープンしたという。同店の支店は帯広市に、修理工房は札幌市・中央区の桑園にある。 アクティブ・エイジングを応援する「足は自分の身体の中で最も負担がかかりやすい場所なのに、充分なケアが行き届かない部分です。ギリギリまで我慢し、『もう痛くて耐えられない』と駆けこまれるお客さまは珍しくなく、外反母趾、むくみ、ハンマー指などの不便な状態で歩き続け、なぜここまで…と思う方々も多く来店されます。それぞれ処方は異なりますが、独自のテーピングなどで趾の位置を整えたり、サポート力のあるテーピングを施して指の位置を調整したり、爪もみソックスをおすすめして、趾力（ゆびぢから）をアップさせていきます。ほとんど歩けなかった方が、自力で立ち上がり、歩いていくのを見るのはいつも嬉しいですね」。手術まではいかないが、日常生活を送るには痛くて不便という人にとっては、プロに相談できることが何よりも嬉しい。木田さん曰く「靴は、入れ歯や眼鏡と同じ。フィット感にもっと気を使ってほしい」とのこと。人それぞれの身体の個性に合わせてフィッティングすべきアイテムなのに、なぜか靴はまだその域に達していない。子供のころからいい靴をはかせようとの想いから、「キッズ靴コーナー」も設けている。  「自分の足をよく理解して正しい靴を選び、日々歩けることは、単なる移動ではなく行動の基礎そのものなのだと痛感しています。この店では、靴の販売と歩行をサポートするアドバイスを通じて、アクティブ・エイジング（活動的に年齢を重ねること）を応援し、その方の毎日が豊かになるお手伝いをさせてもらっているのだと思っています」。 口コミや医療関係者からの紹介などで、着実に顧客も増えてきた。現在はオープン当初からのフットプリントカルテが６万人分集まっており、ＤＭ発送などで誕生日の足チェック、６ヵ月目の靴チェックなどを実施して、顧客とのキメ細かなコミュニケーションを欠かさない。それがまた、次の顧客を生んでいく。 アルファ美輝 本店 ▽札幌市中央区北１条西23－1－28リラハイツ表参道１Ｆ TEL：０１１－６２１－８５１１ |
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