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 HOME > フットウエアプレス > シューズウォッチング 【東京・渋谷/渋谷系レディス】
スタイルの多様化と、感度の高いトレンド取り入れに積極的

近年、109系ファッションの元気がないといわれるようになり、渋谷系ファッションが以前と比較すると騒がれることが少なくなってきた。確かに、昔のような分かりやすいギャルファッションはほとんど見なくなり、誰でも真似したくなるビッグトレンドはなくなっている。しかし、どの立地よりも季節もの取り入れは早く、猛暑であっても毛足の長いファーアイテムを取り入れるのは渋谷系ならでは。
では、かつて厚底シューズ一辺倒だった渋谷系の女の子たちは、現在どんな靴を選んでいるのか。今回のウォッチングは、渋谷109近くの中心街で、16〜29歳の女性に限定し、渋谷系の初秋靴傾向を探ってみた。

アイテム別内訳

早い初秋ものの取り入れ
調査日の最高気温は30度を超えており、まだまだサンダルの着用率が圧倒的に多いが、以前から渋谷の女の子たちは初秋ものの取り入れが他の立地よりも早い。ファー使いのサンダル、ブーツ&ブーティ、秋素材のパンプスなどを積極的に取り入れている。
また、渋谷系ファッションのボトムスの傾向がショートパンツからスキニーパンツ、ワイドパンツ、マキシ丈スカートなど多様化しているので、ソールのボリュームも厚底一辺倒でないのが大きな特徴。また、原宿よりも着用率は下がるものの、渋谷でもスニーカーの占める割合が大きくなっている。




初秋サンダルのソール形状別ベスト5

ファーサンダルが定着
初秋サンダルのソール形状別では、「ウエッジ」が一番人気となった。渋谷では厚底系のウエッジが目立っており、今年はシンプルなミュールタイプが人気。王道エレガンスの「ヒールサンダル」は着用率が少なく、ヒール系は「一体モールドヒールタイプ」に集約している。ソールの形状を問わず、毛足の長いファーサンダルが初秋靴として人気が定着してきた。




初秋パンプスのデザイン別ベスト5

セパレートが浸透
 以前は渋谷系でもプレーンなカジュアルパンプスに人気が集中していたが、ここでも「セパレート」タイプがトレンドとして浸透している。高寸タイプだけでなく、引寸や、「カッター」でもサイドオープンが人気となっている。足の露出を利用して、靴下と組み合わせるなど、季節感と全体のバランス考えた取り入れ方がとてもおしゃれだった。ブーツも含め、オープンタイプはまだまだ人気が拡大しそうだ。