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売場面積の4割がスニーカーで占める長野に本部を置くシューマートの「シューマート宇都宮鶴田店」が、3月28日に300坪の売場面積でオープンした。宇都宮地区のシューマートは、既存店のインターパーク店、ベルモール店を含めこれで3店舗となった。栃木県全体では、足利店を加えて4店舗体制である。宇都宮鶴田町は、ここ数年開発が進んだ新興住宅地区にあり、新築の戸建て分譲住宅が立ち並び、住人にはニューファミリー層が多い。また、隣に大きな公園が整備されており、休日ともなればここに多くの住民も集まる。このため、鶴田店の客層は大きくニューファミリー層とシニア層に分けられる。 シューマートはフルラインが基本業態だが、宇都宮鶴田町の品ぞろえは、スニーカーと子ども靴にウエートを置いた新業態に取り組んでいる。奥から店舗半分までがスニーカーで、ブランド数、数量ともに圧倒される。売場面積の約4割をスニーカーが占めているという。通路を挟んで前側半分が子ども靴、入って左側が紳士靴、右側が婦人靴というゾーニングだ。 恒例フェアに「スニーカー通勤」も併催ゴールデンウィーク前後の4月19日から5月28日まで「健康促進フェア」を実施した。同フェアは同社が年2回実施しているもので、「歩きたくなるような靴」を中心に構成。今回は「ナイキ」「アディダス」「ニューバランス」などのランニング系シューズと、「スポルス」「ソルボ」などのコンフォート系シューズを訴求した。スニーカー通勤に向けて「FAN+WALK PROJECT」も合わせてキャンペーンを行っている。メンズは「テクシーリュクス」「バランスウォーク」などで、レディスは「ニューバランス」「ナイキ」「スケッチャーズ」などで構成されている。「ストレスフリーである靴」として合わせてアピールしている。 雑貨関係では、シャワーサンダル、アキレスソルボの高機能インソールなど。また、シューケア用品もコロンブス社の製品を軸に充実している。 接客トレーニングが最重点事項店長の直井勝之さんは入社8年目、宇都宮インターパーク店や本部勤務を経て、宇都宮鶴田店の店長となった。スタッフは社員3名、パート9名。「目標は、お客さまによろこんでいただけるお店をつくること。そのためには接客・品ぞろえ・雰囲気もみな大切です。パートさんの多くはオープンに当たって募集した方々で、商品に関する知識もまだ薄い。オープンセールも一段落しましたので、これからOJT(職場内訓練)でしっかり接客や商品知識を教えていきたいです」(直井店長)。 シューマートは接客に力を入れている。社員3名のうち2名がシューフィッターの資格を持ち(1名は現在勉強中)だ。店内にはアサヒシューズの「フットグラファー」が置かれている。足を入れると、足幅、足長、指の角度、かかと幅などが計測され、足形と推奨サイズが出てくる。このデータによって靴を推奨していく。「フットグラファー」はスタッフ全員が使えるようにしており、計測をすると「そこまで足がわかるのね!」と感動してもらえるという。 売場では、お声掛けがお客との距離を縮め、的確な靴を選んで差し上げることが信頼関係につながることになる。そのため、「まだお声掛けに慣れない」スタッフには、なるべく接客を優先してもらい、事務やヤードの仕事はベテラン社員が接客と兼任するようにしている。 チラシなどで、周辺住民に売場を知ってもらう直井店長にはもう一つ、大切にしているものがある。商品全体の5分の1はあるPB(プライベートブランド)だ。レディスでは革製でコンフォート寄りの「ビラクル」、ケミカルで消臭抗菌の中敷きとライナーを採用した「ルージュクチュール」などがある。また、機能性パンプス「プルミエールコスメ」は、ストラップをアンクル、ワンベルトに付け替えられ、外してプレーンパンプスとしてもはけるという優れモノだ。根気よくお勧めし、ファンをつくっていきたいと考えている。「オープンから1ヵ月、これからが本番です。300坪という大型店として知名度をあげていきたい」と直井店長はいう。販促活動はまだチラシが中心だが、これからはSNSやポスティングにも挑戦したい。アプリの導入も促進していく。やりたいこと、やらなくてはならないことはまだたくさんある。 ▼シューマート 宇都宮鶴田店 栃木県宇都宮市鶴田町823番地 TEL:028・678・9192 |
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