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特集 接客と単価アップに シューケア&フットケア 取り組み事例

 コルドニエ ギンザシックス店

ラグジュアリーブランドの靴を長く美しく履くために

館内のブランドショップがお客さまをご紹介



 コルドニエは、銀座シックスの5階に5坪ほどの店舗を構える。正面が受付カウンターとシューケア用品のディスプレイ、奥に約3坪の工房があって受け付けた修理のほとんどをこなす。
 「お客さまの多くが、銀座シックス内のショップで靴を買われた方で、ショップからのご紹介です。『最初のうちに手入れされたほうがいいですよ』と勧めてくださるのですね。よく売れるのはスエードのケア用品で、ブラシ(モウブレイ700円)とスプレー(『スエードカラーフレッシュ』 モウブレイ1500円)。スプレーには防水とともに色あせを防ぐ効果もあります」(取締役統括部長 榊(さかき) 圭(けい)さん)。
 なぜスエードのケア用品が売れ筋なのかというと、館内のショップで扱う「ジミーチュウ」「ジュゼッペザノッティ」などのラグジュアリーブランドには、いずれも、繊細で淡いカラーのピンクやベージュのスエードの靴があり、汚れると落とすのが難しい。それため、「先に汚れ防止をしておいてくださいね」と販売スタッフがアドバイスするのだ。
 もう一つ多い要望は、ソールに貼る滑り止め(ハーフラバー、2200〜3200円)。革底は滑るので滑り止めを貼ってから履くのが普通で、売れ筋は3200円の薄いタイプ。ショップ側でもお預かりできるのだが、仕上がりに1週間〜10日と時間がかかる。「コルドニエなら30分ですむから」と、紹介してくれるのだ。
 変わり種はパンプス用のシューキーパー(ベルベットキーパー)だ。ドイツ製で、銀イオンが配合され、除菌・消臭効果もある。日本ではレディスのシューキーパーは珍しい。

「ハレ」の日に履く高額ブランドをケアする



 コルドニエの顧客は、20代から50代と幅広い年代層の女性。女性は男性と比べてシューケアへの関心が低いのが普通だが、ラグジュアリーブランドの購入客は、そうでもないらしい。持ち込まれるのは、パーティなど「ハレ」の日に履く美しいシルエットのハイヒールが中心で、20万円を超える高額なものもある。
 「長く履くうえで、今後必要となるものを事前に用意したほうがいいですよ、というのがセールストーク。最初はだれでもきれいに履きたいですから、ここで勧めるのがポイントです」
 シューケアの手順も説明し、デモンストレーションもする。
修理とケアの料金は磨きが1000円、傷の補修が1カ所2500円、リフトの交換が1100円から。
 顧客には2つのタイプがあるという。新品の靴を購入して「長く美しく履きたい」と気分が高揚しているタイプ。こちらには、必要なシューケア用品をお勧めできる。
もう一つは、靴が好きでラグジュアリーブランドを集める経済的余裕もあり、自分のコレクションを持っているタイプ。こちらには「シューケア用品を買って自分でケアするより、ここに持ってきて任せたほうがいい」という考え方で、その意味では「シューケア用品は売れないかもしれないが、修理やお磨きなど別のサービスを開拓できる」ということになる。いかにもリッチな銀座らしい、かつ女性らしい考え方ではある。