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これで決める! 推奨接客トーク



 トークの基本
シューケア用品を販売するには知識が必要です。商品それぞれの役割、効能を知っておくことはもちろんですが、お客さまにシューケアの正しい手順を分かりやすくお伝えし、購買につなげていくことが不可欠です。

@ なぜシューケアが必要なのかをお伝えしましょう

靴が汚れてしまった、ツヤがなくなったと感じたときに、お手入れをお勧めします。
外出先から帰宅するとお化粧を落としたり、お風呂に入って体を洗うように、靴もお手入れが必要です。靴のためにも自分のためにも、ぜひシューケアの習慣を持ってください。靴(足元)は、意外に人に見られています。就職試験のときに試験官が一番目に止めるのも、靴であるといいます。

A 実演でお手入れの正しい手順をご説明しましょう

どのようなものを使って、どういう手順でシューケアをすればいいのか、知らない方がたくさんいらっしゃいます。手順をご説明し、購買につなげましょう。
 柔らかな毛質のウマ毛のブラシを使って、靴の表面の汚れや泥を落とします。
 取りきれなかった汚れを、クリーナーで落とします。このときに必要なのは綿素材  のクロスで、化学繊維ですと靴に傷をつけてしまう恐れがあります。
これでお化粧前の「すっぴん」の状態になったわけです。
c 保湿とツヤを与える乳化性ペースト状の靴クリームを塗ります。クリームを塗布する専用ブラシか、または綿素材のクロスをご使用ください。
靴の片足に対し、クリームの使用量目安は、コーヒー豆一個分くらいの分量を、表面全体に薄く塗り伸ばしていくのが理想的です。
 しっかりしたコシのあるブタ毛のブラシで磨きます。メダリオンやコバ周りなどの余分なクリームを取るとともに、履きじわにもしっかりクリームを入れることができます。最後にグローブ型のクロスで磨き上げてください。
e 必要に応じて、防水スプレーをかけましょう。
革は15%くらいの水分を含んでいるのが理想的。それを超えて過度な水分が入るとしみやカビの原因になります。過度な水分を入れないためにも、防水スプレーは必要不可欠です。

B ご説明しながら、お客さまとコミュニケーションを

「そういう順番だったの」と納得して、お手入れ商品ひと通りのセットを購入される方がいらっしゃる一方で、「これは持っている」という方もいらっしゃいます。よくお聞きして、お持ちでないものをお勧めしましょう。シューケアは、お客さまとコミュニケーションを取るとても良い方法なのです。


C 靴が雨に濡れてしまったら

ここからは、よくある質問を想定してお答えします。
もし、出先で靴が雨に濡れてしまったら、帰宅後すぐに吸水性のあるタオルで、できるだけ水分を取り、靴用の乾燥剤を中に入れておきます。靴が乾燥しましたら、乳化性ペースト状の靴クリームを塗って、ベストな状態に戻しましょう。

D 靴に傷がついてしまったら

傷補修のためのクリームはありますが、完全に元通りに直すのは難しいです。靴が乾燥していると傷もつきやすくなるので、そうならないためにも常に靴がベストな状態であるようにしましょう。

E スエードなど起毛素材のお手入れは

スエードの毛がねていたら、ワイヤーのブラシで毛を起こしたり、ホコリを取り除いてあげましょう。汚れ落としのための、天然ゴムやプラスチック製の消しゴムタイプのクリーナーもあります。防水スプレーもお忘れなく。

F 鏡面磨き(ハイシャイン磨き)とは

芯材の入っているトウやかかと部分を鏡のように光らせることを鏡面磨きといいます。使用するのは缶入りのポリッシュで、クリームを少量布にとって塗り重ねていきます。
革には凹凸があり、凹部にポリッシュの成分・ワックスが入ることで平滑になってツヤが出るようになります。缶入りポリッシュは水を含まない油性クリームのため布の走りが悪くなります。その際は、一滴水を乗せるのがポイントです。タッチはソフトにして、ゴシゴシ磨かないようにしましょう。

G シューケアを趣味の領域へ高めていきましょう

高額な靴でも、それほど高くない靴でも、シューケアで長持ちします。ソールを変えれば、10年、20年と履くことができます。
シューケアすることで、「こんなにきれいになった」という達成感があります。その楽しさをよくご説明して、シューケアを家事から趣味の領域へと高めていただきましょう。

(解説/コロンブス企画部・小高公次係長)