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兵庫県鞄工業組合

兵庫県鞄工業組合 「豊岡鞄」フェア開催

兵庫県鞄工業組合は5月13~15日、東京・丸の内のKITTE(キッテ)地下1階東京シティアイ パフォーマンスゾーンで「豊岡鞄(とよおか かばん)フェア」を開催した。また、期間中に東京駅の丸の内地下南口「動輪の広場」でポップ・アップ・ショップとワークショップを開催した。


好調ポップ・アップ・ショップは年間30回実施

このフェアは07年から年2回、5月と11月に台東区柳橋で開催しているもの。B toBの受注会をメインにしてきたが、消費者に鞄産地である豊岡市や地域ブランド「豊岡鞄」を知ってもらうねらいもあり、丸の内での開催となった。フェア会場には3日間で2000人を超す来場者があった。
現在、豊岡は鞄の生産日本一の産地となっている。06年には地域ブランド「豊岡鞄」が、兵庫県鞄工業組合の地域団体商標として認定された。以降、10年ほど前からは、全国の百貨店や東急ハンズで「豊岡鞄」のポップ・アップ・ショップを実施。百貨店での開催期間は1週間で、売上げが1000万円を超える売場もあったという。
期間限定ショップは現在も継続しており、年間30回ほど開催している。売場にはメーカーの人も付き、商品を説明すると同時に、来店者の声を直接聞き、その後のモノづくりの参考にしている。

厳しい審査基準で品質保証する『豊岡鞄』

 地域ブランド「豊岡鞄」に認定されるには、同組合が開催する認定審査会で合格する必要がある。審査員には豊岡鞄地域ブランド委員会の委員のほか、外部の有識者も参加しており、2ヵ月に1回ほど開催。
 「組合の決めた厳しい品質基準をクリアした純日本製のみに、品質を保証する『豊岡鞄』のタグを付けます。仕様、素材、部品、縫製など20数項目で審査しますが、この全てにパスしないと認定されません。こうすることで、産地全体のレベルアップに取り組んでいます」(バッグ企画製造卸足立・足立哲宏社長)。
「豊岡鞄」に認定されたカバンやバッグには、保証書の添付と合わせて、織ネームが内側に縫い付けられている。ネット登録で保証書データを組合が管理するので、万全な修理対応が可能となる。
18年にはKITTE1階にも、豊岡鞄KITTE丸の内店を出店しており、全国に「豊岡鞄」をアピールしている。