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特集 靴・バッグ市場の攻め方<br>



銀座の旗艦店でモノ作りを見せる

スニーカー企業の旗艦店舗は、若者をねらって原宿地区での出店が多かった。一方、国内の大手ゴム靴メーカーのムーンスターとアサヒシューズが、昨年から今年にかけて出店した旗艦店は、いずれも銀座だ。そこでは商品を陳列するだけでなく、工場の中をイメージする写真パネルや画像で、消費者にとって普段は目にすることのないモノ作りを見せている。こうした基本に返った旗艦店が、消費者とのコミュニケーションを作る。


“サステイナブル”があらゆる業界のテーマになる

サステイナブル、日本語では「持続可能」と訳されているが、この言葉が業界に限らず、あらゆる業種で言われ出している。ヨーロッパでは見本市のテーマになるほど関心を高めている。皮革関連ではエコへの取り組みで、安心・安全性が言われるが、製品、会社、社会、環境などあらゆる面で問題を解決し、長期的に持続できる世界を作っていこうとというもの。将来的には、この考え方がないものは、海外とは取り引きができないとまでいわれている。




キャッシュレス時代はミニバッグが一番

メンズの「サコシュ」から始まった“小さめサイズ”のバッグが人気だ。薄マチの使いやすいサイズ感は、レディスへと拡大している。全てをスマートフォンで済ますキャッシュレス時代、コンパクトなバッグ・財布が有望アイテムとなっている。
この傾向は今年も続いており、首からかけるカードケースやコインケースの「ネックショルダー」や「ファニーパック」と呼ばれる小さめなウエストポーチが復活、さらに市場を活性化させてい。




市場では無名でも、ファッションEC市場で売れているバッグがある。「yuhaku(ユハク)」や「flathority(フラソリティ)」、「PARLEY(パーリィー)」といったブランドだ。共通することは、メイド・イン・ジャパンの革バッグであり、修理やケアをすることで、長く使えること。また、SNSを通じて作り手とのコミュニケーションが取れ、商品に“ストーリー”があること。サステイナビリティ(持続可能性)の考え方が広がる中で、メイド・イン・ジャパンのバッグが有力になる。