今月の記事・ピックアップ 2020・1
 HOME > フットウエアプレス > 特集 ニットシューズを売ろう  売場スタッフができるコーナー演出
特集 ニットシューズを売ろう

売場スタッフができるコーナー演出   椎野伝一(MARDEN INC)

アイテムのバリエーションが豊富になっているニットシューズ。スタッフの誰もが、効果的に特徴を訴求できる演出アイデアを考えました。

 PLAN A

「ニット素材の持つ快適性を訴求」



ニットシューズといっても従来のスニーカータイプのものに加え、今やロングブーツからアンクル丈のブーツ、かわいいウエッジソールやローヒールのスリッポンなど、見た目が革靴と変わらないさまざまなデザインのニットシューズが売られています。従って、今まで以上にニット素材の特徴を分かりやすく見せることが、売るための重要なポイントになります。
ここではニットシューズの主な特徴である「フィット感」「軽い」「暖かい」の3点を、ニット素材を感じさせる、カラフルな毛糸玉をモチーフにした吊りPOPを使って訴求します。
また、透明な塩ビBOXに毛糸玉を入れたもので陳列高に変化を付けたり、毛糸玉を積み上げてアイキャッチャーとして活用します。


 PLAN B

「スポーティータイプのデザインバリエーション訴求」



スポーティータイプのニットシューズも、フェミニンなものからクールモダンなタイプまで、多くのバリエーションが増えています。
リボン付きやラインストーンを散らしたフェミニンテイストのもの、メタリックテイストのモダンなタイプに、ランニングタイプのシンプルなアイテムを加えた、4種類のニットシューズを訴求します。
棚上にはそれぞれのアイテムの着用シーンの写真を使用したPOPを掲出します。写真は該当するシューズをスタッフが履き、足元だけ撮影したものをプリントアウトします。
POPの横には素材感を表現した毛糸玉を飾り、上段棚にはスチロールレンガに、商品説明POPを貼ったものに靴を置き、陳列高に変化を付けます。



◆ワンポイントアドバイス

店の前を歩いているお客さまが、店頭のディスプレイに目を止める時間は、わずかに1〜2秒だといわれています。従って、そのディスプレイでお店が伝えたいと思うこと、つまり「対象とする客層は?」「商品のタイプやテイストは?」「今一番売りたいものは?」「その商品の特徴は?」などを僅か1〜2秒で分かってもらわなくてはならないのです。
そのためには、あれもこれもを見せようとせず、できるだけ訴求要素を絞り込んで、ほんの短い時間で、お客さまの目を止め、足を止めて買いたいと思っていただくことが肝要です。
訴求要素の絞り込みの一例とは、@色 Aアイテム B客層 C用途 D使用場面 E価格などが考えられます。