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秋のシューケア シューケア用品はこう売ろう!

シューケア用品には数多くのものがあります。素材によっても異なりますし、「じっくり美しく磨き上げる」「スピーディにお手入れをする」など、ニーズによっても異なります。  まず、お客さまになぜシューケアが必要なのかを伝えしましょう。外出先から帰宅すると化粧を落とすように、靴もお手入れが必要です。

1.実演でお手入れの正しい手順を説明しましょう

シューケアに必要な商品は、ホコリを取るためのウマ毛ブラシ、クリーナー、シュークリーム、クロス、磨き用のブタ毛ブラシ、防水スプレーです。これらを使って、どういう手順でシューケアをすればいいのか、実演しながら説明し、購買につなげましょう。

柔らかなウマ毛のブラシを使って、靴の表面の汚れや泥を落とします。

取りきれなかった汚れを、クリーナーで落とします。このときに必要なのは綿素材のクロスです。これで化粧前の「すっぴん」の状態になったわけです。

保湿とツヤを与える乳化性ペースト状の靴クリームを塗ります。塗布専用ブラシか、または綿素材のクロスを使用してください。使用量は、コーヒー豆一個分くらいが目安です。

次にブタ毛のブラシで磨きます。メダリオンやコバ周りの余分なクリームを取り、履きジワにもクリームを入れることができます。最後にクロスで磨き上げてください。

2.説明しながら、お客さまとコミュニケーションを

「そういう順番だったの」と納得して、お手入れ商品ひと通りのセットを購入される方がいる一方で、「これは持っている」という方もいます。よくお聞きして、持っていないものを勧めしましょう。シューケアの説明は、お客さまとコミュニケーションを取るとても良い話題です。

3.忙しい時にできる、オススメのシューケア用品

シューケアにはクリームやブラシ、クロスが必要ですが、基本的には何日か履いて汚れたら行えばいいでしょう。しかし、出張だったり、時間がなかったりでおろそかになりがち。そんなときは、ハンディタイプのクリームで、さっと汚れを落としてから塗っておくといいでしょう。シューケア用品は、用途によって使い分けることができます。

4.汚れやすいスニーカーにも、ケアが必要

スニーカーにもケアが必要で、ことに、現在流行している白いコート系スニーカーは汚れやすく、放っておくとシミになってしまうこともあります。手順は次の通りです。
@全体的にブラッシング。ハトメなど細かな部分も念入りに。
Aソールの汚れは、消しゴムタイプの汚れ落としで落とします。
Bホワイトレザーは専用のクリームをクロスに少量含ませて、汚れた部分を中心にふき取ります。
Cクリームが乾いたら、クロスで磨いてください。
 専用のシャンプーを使って、丸洗いすることもできます。乾燥させる際は、シューキーパーを入れておくと、型崩れしません。
注意することは、キャンバス用、レザー用と素材によってシャンプーが異なること。素材に合ったシャンプーを使用しましょう。

5.防水と消臭スプレーに加え、抗菌スプレーも必要

革は15%くらいの水分を含んでいるのが理想的。しみやカビの原因となる過度な水分を入れないためにも、防水スプレーは必要不可欠です。スエードなど起毛素材の靴は、あらかじめ防水スプレーをかけておきましょう。
消臭スプレーも、まめに使用することを勧めします。夏ともなれば足も汗をかき、靴に臭いがこもりやすくなります。無臭、シトラスなどさまざまな香りがあり、お好みで楽しめる商品です。
防水・消臭スプレーは、靴と一緒に推奨販売しやすい商品です。「防水スプレーが一本あると靴が長持ちし、いつまでもキレイに履けますよ」と、一言そえてみてはいかがでしょうか。また、最近は抗菌スプレーも関心を集めています。こちらも奨めしましょう。