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特集 これから売れる 秋のシューケア

リーガルシューズ新橋店

「リーガル シューケアステーション」を設け、ハイレベルのシューケアを行う

月平均100件のシューケアを行う

リーガルコーポレーションが直営とFCで展開するショップ「リーガルシューズ」。このショップの中で、シューケアを行う「リーガル シューケアステーション」を展開する店舗が44店ある。レジカウンターとは別に専用カウンターテーブルを設け、ケア用品を販売すると同時に、顧客の前でシューケアを行うコーナーである。
東京の新橋店は同ステーション1号店で、2015年2月にオープンしている。ビジネスマンが多い立地であると同時に、リペア工房を備えていたことが、シューケアステーションの導入につながった。
ケア・メニューは7項目あり、磨きメニューは3種類ある。「クイック」はブラッシング・汚れ落とし・乳化性クリームを10分ほどで行う(税込価格:メンズで990円)。「ケア&シャイン」はこれに、コバインクと靴内除菌消臭が加わり、30分ほどで対応する(同1650円)。「ケア&ハイシャイン」は鏡面仕上げが施され、当日から翌日渡しとなる(同2310円)。
全店平均では、クイックが6割を占めるが、新橋店は4割ほどに留まり、代わってケア&シャインが17%、ケア&ハイシャインが13%とワンランク上のケアが求められている。
同店のシューケア対応の件数は、月平均100件ほど。これは全体平均の2倍になる。

ウインドー側に設け作業風景を見せる

「カウンターでのケアでは、靴の汚れやキズの状態から、履き方などをカウンセリングすると同時に、手入れ法もお教しえします。同時に使い分けてもらうようクリームや2種類のブラシをお勧めしています」(シューケア・アドバイザーの牛之濱友里恵(うしのはまゆりえ)さん)。
シューケア用品はPB「リーガル」のほか、「ブートブラック」を扱う。顧客にとって、靴と同じ純正ブランドでケアすることは、安心感が得られるようだ。
新橋店の「リーガル シューケアステーション」展開では、入口近くの通路に面したウインドー側に、コーナーを設けている。オープンキッチンのように、きちんとしたスタイルで作業している様子を、お客さんから見られることを狙った演出だ。また、カウンターの後ろの陳列棚は、靴売場と同じようにグレード感のあるディスプレイを心がけている。
「靴の中のゴミやホコリの除去を行う『ケア&シャイン』をお勧めしていますが、売場が窓口になって、靴のクリーニングなどを行うことも、今後の検討課題です」(小売統括部FC事業課・神保幸宏さん)。