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靴イベント日本の靴/靴の浅草150年記念

靴ミュージアム3館が合同で靴産業150年の資料・靴を展示


 今年は、1870(明治3)年に日本で初の靴工場が誕生してから150年目となる、日本の靴産業にとっては節目の年となる。これを記念して、東京・浅草で「日本の靴/靴の浅草150年記念展示」が、8月18日から30日までの13日間開催された。
 今回は日本の靴ミュージアムのジョイント展として、「皮革産業資料館」(東京・浅草)、「リーガルアーカイブス」(千葉・浦安市)、「松永はきもの資料館 はきものスクエア」(広島・福山市)の3館の靴ミュージアムから厳選した、150年の歴史を物語る?靴産業重要文化財≠ニもいえる資料や名靴が紹介された。また、浅草で活躍する若手靴職人やクリエイターたちの作品も同時出展された。
 会場壁面では150年間の「ニッポン靴産業歴史年表」が紹介され、当時流行っていた靴の代表的なデザインや、靴ブランドの広告ビジュアルが展示し、懐かしい靴のデザインに見入る方も多かった。
 今回参加した「松永はきもの資料館」は、日本で唯一の本格的な「靴とはきもの」を展示している博物館。貴重な資料である日本古来の履物から世界の民族靴、近代のファッション靴まで約1万3000点を収蔵している。同館からは昭和の時代を代表する靴がピックアップされ、日本の靴が長い歴史の中で育まれたことを改めて実感できる展示となった。