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異色店 「SHOEBOYS」(東京・豊島区)

靴磨き芸人奥野さんが、靴磨きのリアル店舗を出店

若い人に靴磨きの楽しさを伝える店

靴磨きジャンルのYouTuber(ユーチューバー)として、10万人余りのフォロワーを持つ「靴磨き芸人」の奥野奏さんが、靴磨きのリアル店舗「SHOEBOYS(シューボーイズ)」をオープンした。場所は東京・池袋の閑静な住宅街の中。白いれんが造りとガラス張りのファサードが明るく、外から室内がよく見える。どこかカフェを彷彿させるイメージもあり、若い方でも入りやすい雰囲気だ。
「昨年12月に1ヵ月間、『靴磨き芸人奥野が実店舗を作ります』という主旨でクラウドファンディングを実施しました。そこで支援していただいた250万円を元に作りました。クラシックな内装ではなく、もっと若い人も利用しやすいように敷居を下げて、靴磨きの楽しさを若い人に知ってほしいという想いを形にしました」(奥野さん)。
"YouTuber奥野の店"という訴求はせず、本人はYouTuberとしての収録や配信を行い、店舗は店長を置いて対応している。

靴磨きイベント開催も計画

約10坪の店内は、正面に靴磨きブースを設置し、店のどこからでも磨いている姿を見ることができる。シューケア用品は「ブートブラック」「サフィール」の定番品に加えて、「シューボーイズ」のオリジナル靴クリームも扱っている。靴磨きには欠かせない赤いネル生地も、奥野さんが開発したオリジナルで、磨いている時に細かい繊維が落ちないように工夫されている。
 靴磨きの料金設定も、10分1000円の簡易版から、30分2000円の鏡面磨きなど、手ごろなプライス設定だ。また、奥野さんが若い世代に勧めたい革靴で、グッドイヤーのエントリーラインとして「42nd ロイヤルハイランド」「ジャランスリウァヤ」などから、3万円前後のものをラインアップしている。
「革靴との付き合いはじめの一歩を、この店からスタートしてもらえると嬉しいです。購入した良い靴を、長く大切に履いてもらうような文化を広めていきたいと思っており、靴磨きのワークショップなどイベントも開催したい。

▽東京都豊島区西池袋3-11-12 
TEL:03−6907−0126