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新市場開拓 エコバッグ レジ袋有料化で需要は拡大

――素材や機能で付加価値のあるコンパクトサイズを提案

カラー展開の楽しいタウンユースのタイプ

今年7月からのレジ袋有料義務化で、「エコバッグ」が売場の品ぞろえで不可欠になっている。レジカゴサイズのものからコンビニ用のコンパクトタイプまで、さまざまなアイテムが店頭でラインアップされ、6月から7月には駆け込み需要も見られた。
マルメロオクトーレ八王子店の植木美香店長は「7月過ぎてからやや落ち着いてきたものの、最近では2個持ちや家族・友人へのギフトなどで、今までにない機能性のものも動いています。売場では、特にオリジナルで提案する、ざっくりした麻素材のタイプが人気です」と話す。
こちらは、革付属を施した大振りなトートで、エコバッグに使う人も多いが、タウンでも使える、シーンを問わないアイテムとして売れている。革付属も五種類ほどのカラーを用意しているため、選ぶ楽しさも受けている。


2000〜5000円でリュックタイプも狙い目

スーパーや雑貨店などでは、1000円以下の低額品が売れているが、専門店では、付加価値の高い2000〜5000円のものに人気が集まっている。マーナの「シュパット」は、「たたむのが面倒」というニーズにフィットしたエコバッグとして売れている商品だ。SMLとサイズバリエーションも豊富で、最近では北欧デザイナーとコラボするなど、付加価値の高いアイテムが売れている。
「?脚バッグ≠ニしてメジャーになった『ミスサパト』が、エコバッグとして売れています。コンパクトにたたむと小さなミニリュックに収納できる?ポケッタブルリュック≠ナ、手には常に携帯を持っていたい人からは、リュックタイプのエコバッグとして購入されています」(ノイラボーロ日比谷シャンテ店・遠藤みどり店長)。
アートを身近に感じられるデザイン性が特徴の「LOQI(ローキー)」。世界中の美術館とコラボした、鮮やかな色合いのミュージアムコレクションは、鮮やかなカラーリングが店頭でも映え、注目を集めて売れている。


異業種の参入もあり、さらに市場拡大へ

来春夏コレクションの見本市でも「エコバッグ」は注目アイテムとなっており、多彩な「エコバッグ」の提案がされている。
REP(レップ)が提案するブランド「ARCHIE(アーチー)」の「ロッコ」シリーズ?は、エコバッが充実。買い物の際に便利なレジカゴバッグや、コンパクトに折り畳めるエコバッグなど、オンタイムに売場で活躍しそうなアイテムをラインアップしている。
ハンカチやふいろきメーカーなど異業種からの参入も見られる。
ハンカチメーカーの川辺は、ユニセックスなデザインの軽量エコバッグ「WARP(ワープ)」を発表している。三辺にファスナーをつけ、閉めている時には薄型のA4トートになり、。ファスナーを開くと、マチが20cmほどもある大きなエコバッグになる2ウェイのバッグで、男性が持てるような、普段使いのデザインにしている。
「今後は素材やカラーバリエーションに加えて、保冷・保温機能などさまざまな新しい切り口のアイテムも考え、売場の定番として育てていきたい」と植木店長は話す。