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JR前橋駅からバスで15分くらい入った商業地区に、14坪ほどの路面店を構える。店内はウッド調のしつらえで、中央の柱を大きな木に見立て、天井にフェルトの葉をあしらい、くつろげる空間を作りだしている。 店舗は高崎にもあるが、10年前にオープンしたこの前橋店が本店。シューゴシューの名前は「週5の靴屋」、つまり週5日営業という意味だそうで、ウイットに富んでいる。もっとも、現在はほぼ毎日営業と変わっている。 代表の大河原任(まこと)さんは、もともとは運送業や人材派遣業を営み、奥さまが靴店を経営していた。大河原さんが靴店に本腰を入れたのは4年ほど前のことで、「店頭に立つ前にシューフィッターの資格を取った」という。 足や健康を考えた足袋型シューズ店内に並ぶのは「パトリック」「スピングルムーヴ」「カルフ」「メレル」「ドクターマーチン」「アシックス」「SOJI」(ヒロセ)などで、一見すると大人のスニーカーショップという印象だ。加えて、「足の指をきちんと使ってほしい」という考え方から、足袋型シューズを扱っている。岡山県でエプロンをメインとするアパレルブランド「NAPRONと岡本製甲のコラボの足袋型シューズは、ダイヤル式のシューレース付き。「丸五」も岡山県産で足袋型シューズを出していて、こちらは岡山特産のデニムや帆布を採用している。このほか、「みずとり」からは静岡産のヒノキを底板に使った高級下駄や、ちゃんと屈曲できるルームシューズを入れている。 「特に浮き指や偏平足になっている方々やお子さんが多いことを心配しています。靴の機能はどんどん進化していますが、歩行時に足の指をきちんと使うなど、足そのものにもっと注目しないと。人生100年といわれる時代に、足が悪くて動けなくなってしまうのは残念です」。 地元群馬のBMZが開発した「足トレ」は、立方骨と踵骨前部を支えることによって、体のバランスを整え、足指をしっかり使うことができるもので、大河原さんが注目している商品だ。同社に対しては現在、健康食品を扱う会社の社長さんと、冷え性の改善に使えるインソールの製作を依頼しているという。 このほか、介護施設に行って足の計測をし、ケアシューズを納品したり、学校に教科で使う靴を納めたり、地元企業へ安全靴の納品など活動は幅広い。店頭の多くの靴が前橋のこの地区にはないものも多く、大きな差別化要因となっている。 靴クリーニングからインソールを推奨する「お客さまと長くお付き合いしたい」という願いから、独自の接客方法を編み出した。「ご注文をいただいたときには、注文書にお客さまの特徴を記載しファイルしておき、次回ご来店の際にはお名前でお呼びできるように準備しています。インターネットを利用して靴を求める時代ですが、対面販売を大切にしています。よい商品を置き、お客さまに喜んでいただきたいと思っています」。 自店で購入された靴のクリーニングを無料で行っており、近い将来には本格的に靴修理(有料)も受ける計画だ。靴のクリーニングをすることで顧客との距離も近づき、靴底の減り方を見てインソールもおすすめしている。 群馬県前橋市青柳町197−3 TEL:027−288−0192 |
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