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スリッパの製造方法は、大きく分けると「吊り込みタイプ」と「外縫いタイプ」に分かれる。
戦前から製造方法で、アッパーとソールの縫い目が内側にあり、製造工程では熱成形するための型≠ェ使われる。このサイズを決める型≠ェあるため、足が包み込まれ、フィットする感覚が得られる。
戦後になって誕生した製造方法で、アッパーとソールの縫い目は外側にあり、型≠使わずに縫い合わすため、デザイン性が優れている。また、つま先部分に余裕があるので、ゆったりとした履き心地が得られる。 「バブーシュ」 本来はモロッコの革製スリッパのことで、かかとの部分が作られてはいるが、折られているのが特徴で、かかとは使えない状態になっているものをいう。アッパーにカラフルでキラキラしたスパンコールや刺しゅうの装飾があり、素材は羊や山羊、牛やラクダなど革で、モロッコや中東では外履きにでも履かれている。 日本では当初、雑貨店などで販売され、アッパーに施された刺しゅうやビーズの装飾が女性に人気となり、あっという間にポピュラーとなった。さらに室内履きとして独自の進化をとげ、アッパーに麻などのテキスタイルや人工皮革を使い、アウトソールにフェルト地をあてたもの、インにタオル地を貼ったものなどさまざまなタイプのものがある。 かかとが一応≠り、アッパーが深いために脱げにくく、パタパタ音がしないという機能的なメリットもある。ただし、装飾的な部分で異国的なイメージを作ることはやはり重要で、「お家時を楽しむ」ための逸品として改めて注目を集めている。 |
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