今月の記事・ピックアップ 2021・7
 HOME > フットウエアプレス > 特集 キャンプ&ライトアウトドア 概要 


活況つづくキャンプ市場に向け、今こそライトアウトドア提案を




キャンプ人口は7年連続で拡大

3年ほど前から「キャンプ」がブームといわれるほどに、人気が高まっている。このブームがコロナでさらに加速しており、これまで閑散期といわれていた11月から3月もキャンプ需要は衰えず、年間のレジャーとなっている。
日本オートキャンプ協会の2020年白書によれば、オートキャンプ人口は7年間連続で伸びており、19年は860万人だったと推定している。キャンプ用品市場も09年から11年連続で伸びており、推定金額753億円としている。
ブームの背景には自然志向の高まりがある。とくにコロナの流行が屋内のエンターテインメントを敬遠させ、屋外で活動できるキャンプに目が向いている。
アウトドアでのレジャーでは登山やトレッキングのようなハードなアウトドアスポーツもあるが、一般の人の自然回帰は、ファミリーで楽しめるライトアウトドアとして、キャンプやバーベキューに向かっている。

キャンプ・コーナーで新規需要の開拓を

アウトドア用品の中にはウエアやシューズ、バッグといったファッション性を備えたものもある。こうしたものがキャンプ場だけでなく、タウンでも兼用で使われるようになったことも、市場の拡大につながっている。
アウトドアで履かれるシューズについてはこれまで、登山やトレッキングのための靴がほとんどであった。機能性を優先した商品で、海外のアウトドアメーカーの商品を主力であった。このため、高額品が中心であった。


関連グッズを置いてコーナー展開する

近年、ファミリーキャンプの人口が増える中で、キャンプ場に履いていけるライトアウトドア・シューズも注目されてきている。前期のオートキャンプ人口から、シューズの市場規模は400億円を超すものと推定される。
価格帯もキャンプ入門的な一般シューズ、スニーカー、アウトドアブランドと分けられる。この中には防水性や防滑性を備えたスニーカーで対応するもの、脱ぎ履きの楽なバブーシュをアレンジしたもの、がっちりとした底回りのカジュアルシューズなどがある。
コロナ禍は今後も1年は続くと見られ、感染予防対策は当分求められる。そんな中で密を避けたレジャーとしてのキャンプはさらに注目されよう。靴店の売場にも、関連グッズを置いて、ライトアウトドアのコーナーを設け、新たなキャンプ需要をねらうべきだ。