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![]() 若手が活躍する自由闊達な社風大阪・生野区の大阪メトロ北巽駅から徒歩5分ほど、町工場が集まるエリアに「リゲッタ」の本社がある。広々とした事務所に加え、サンプル開発室、ショールーム、金型置き場までそろう3層建てのクリーンな建物内に、スタッフが働いている。![]() 「16年前は家族経営で社員は5名でしたが、現在スタッフは100名ほどです。立場は社長ですが、スタッフが気軽に話しかけて来る社風です。先日の豪雨では、事務所内まで水が溢れるましたが、率先して社員がバケツリレーし、翌日には嘘のようにピカピカ、あのチーム力はすごかったです」と代表取締役の高本やすおさんは笑顔で話す。 「下駄」にヒントを得たオリジナルデザイン先代である父親が「タカモトゴム工業所」を創業。高本社長は東京の靴学校に入学して靴づくりを学び、神戸のメーカーで3年間の修行ののち、家業に入った。2011年に35歳で父親から代替わりし、今年で丸10年目となる。3年前には企画生産会社の「シューズミニッシュ」と、販売会社の「リゲッタカヌー」を合併し、現在の「リゲッタ」に一本化している。 オリジナル「リゲッタ」のフォルムは、2005年に高本さんが開発した。シューズのデザインは、金型を削るところから全て高本社長が手掛けている。「Re:getA(リゲッタ)」というネーミングは、日本の下駄≠ノ由来するもので、その構造からヒントを得て、人間工学の見地から再設計されたものだ。 丸みのある特徴的なソールデザインの「リゲッタカヌー」は、一度足を入れると自然とローリングをサポートし、姿勢よく快適に歩ける。アウトソールがそり上がっているのも、つま先とかかとを保護する役目を担っている。 ![]() ものづくりは生野区内で「バトンリレー」現在の「リゲッタ」のラインアップは、足を覆うデザインの「リゲッタ」、サンダルタイプの「リゲッタカヌー」、足をほどよく指圧するボールを備えた「2ball(ツボル)」の3ブランドがある。「製品は地元の生野区内ですべて作られています。素材の裁断から縫製、貼りまでの一連の工程を、地元の小さな町工場で製作してもらっています。バトンをつなぐリレーのように、パーツが町全体をめぐりながら完成させます。しかし、職人の高齢化や後継者不足などの問題もあったため、昨年自社工場も作りました」 ![]() 新たな製品開発をめざし社員に成長の場を提供東京で開催された合同展では、初めてルームシューズを発表し、好評だったという。また、薄型で超軽量のインソール「bine(バイン)」を開発して、クラウドファンディングに出展するなど、新しいチャレンジをしている。「クラウドファンディングでは、2000万円を越える支援が集まりました。世の中にない、本当に新しいものが作れば、その価値は伝わることが証明されました。同時に自分たちの自信にもつながりました。 これからは、会社がいかに社員の成長の場≠ノできるかどうかがカギです。『オモロかったらやってみよう』を合言葉に、どんどん社員に任せ、トライする機会を作っていきたい」と高本さんは目を輝かせる。 ![]() |
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