今月の記事・ピックアップ 2021・9
 HOME > フットウエアプレス > バッグあっとらんだむ 「アンドゥアメット(andu amet)」 
バッグあっとらんだむ 「アンドゥアメット(andu amet)」


「エチオピアシープスキン」を使い、現地生産されるラグジュアリーブランド

コンセプトショップでアフリカ文化を紹介

エチオピアンシープは、絹のようにしなやかで、羽のように軽く、そして牛革にも負けない丈夫さを備えた素材といわれる。世界でも最高峰のシープスキンであるが、エチオピアではこれまで、革の状態で輸出してきたため、付加価値も付かず、製品化する技術力もない状態が長く続いていた。
バッグブランド「アンドゥアメット」は、現地でなめされた最高級のシープスキンを使い、エチオピアで現地スタッフによって製作されている、ラグジュアリーとエシカルを兼ね備えたブランドだ。人気の定番デザインであるBIG HUGシリーズなど、流行に流されないラインアップを継続的に提案している。
2年前には、東京・表参道にコンセプトショップをオープンし、定期的にアフリカの文化を伝えるイベントなどを開催している。同イベントでは、日本ではまだなじみのないブランドや商品を紹介し、アフリカの新たな魅力を発信している。
アンドゥアメットは昨年、バッグに加え、同じエチオピアシープを使ったレザージャケットも発表し、トータルなブランディングに挑戦し、注目された。



新作ではエシカルと大型でも軽さを意識

アンドゥアメットから、この夏に登場した新作が、オンにもオフにも使える、2ウェイ仕様の大容量トート「Shubu-Shubu Make My Day(シュブシュブ メイクマイディ)」シリーズだ。「しわの多いレザーならではの魅力に満ちた製品」をコンセプトに誕生したシリーズだ。
エチオピア語で「Shubu-Shubu」とは「しわしわ」のこと。廃棄されがちな天然の革の“しわ”が入った部分は、ストレッチ性の高い箇所なため、縫製が難しいといわれてきた部分だが、職人技でていねいにつなぎ合わせて使っている、サステナブルなシリーズでもある。
トートバッグは大容量であるにも関わらず、650グラムという軽さも大きな魅力。端切れ革を使うことにより、手にとりやすい価格を実現している。内側に折りたためばコンパクトサイズになり、オフィスやショッピングにも使える。オーソドックスなデザインなので、男性にも人気が高い。

バーチャル販売ではレザーサンプル送付

ほかにも、驚異的な軽量感の「Airy(エアリー)」も新作として人気のシリーズ。100グラムという革ではありえない軽さで、14sまでの耐過重テストに合格したとのこと。シープスキンの一枚革をたっぷり使い、丈夫さを生かしたシンプルなラインだ。
「コロナ下でもお客さまとつながり続けるために、ZOOMを使ったバーチャルショッピングサービスを行っています。また、革の肌触りを確かめられるレザーサンプルのお届けもしており、できるだけお客さまに安心して購入いただけるような仕組みを考えていきたいと思います」(鮫島弘子社長)。

東京都渋谷区神宮前4-16-12青山ビル1階 
TEL:050-5436-2610
https://www.anduamet.com/