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特集 ビジネスチャンスは家の中!「室内履き」

KEYUCA 箱崎エアターミナル店


春夏の人気トップはインド綿シリーズ

 箱崎エアターミナル店は、KEYUCA(ケユカ)の店舗の中でも、家具までトータルでそろう大型店。ルームシューズコーナーは、従来の2フェイスから3フェイスへと拡大した。
2年前に比べると、スリッパの売上げは2倍以上に伸びている。
背景には、コロナ流行によるおうち時間の充実や、一人でルームシューズを何足も履き分けるライフスタイルの変化も挙げられる。
 今年の春夏バージョンとしてとくに人気が高いのが「インド綿シリーズ」。素足でもべたつかず、また、薄くて軽いため、旅行やドライブに持っていく人もいる。インドの職人が手作りした裸足の感覚でラクに履けるシンプルなタイプと、クッション入りでふわふわの履き心地の2タイプがある。 
インソールに細く切った竹を組み合わせた「竹畳シリーズ」は、10年以上のロングセラー商品。竹製のフローリングを歩くような、さっぱりした感覚がポイントのシリーズだ。

課題解決から生まれる新製品 

 家の中を頻繁に歩く家事の際におすすめしているのが、「フットマットレス」シリーズ。ほどよい硬さの安定性と、マットレス感覚で、床からの衝撃を吸収してくれる。しっかりした履き心地で、「竹畳シリーズ」と並んでロングヒットを続けている。
また、ルームシューズのデザインとしては珍しい、アーモンドトゥがポイントの「すらりと履けるルームシューズ」も人気アイテムだ。つま先とかかとに15mmほどの高低差を設け、少し前傾姿勢にデザインされている。立ち姿勢がラクなので、キッチン仕事の際にお勧めしているという。
「スリッパのバリエーションも、ここ数年で大きく広がりました。自分たちの企画テーマは『デザインが課題を解決する』なので、常に誰かが抱く課題解決にこだわり続けています。ルームシューズはまだまだ可能性があるので、他社が作らない製品づくりにチャレンジしていきます」と開発業務部商品開発グループ リーダーの茂野真幸さんは話す。



東京都中央区日本橋箱崎町42-1東京シティ・エアターミナル 1F  
TEL:03-5643-7831
https://www.keyuca.com




リゲッタ 自由が丘店


外履きサンダルに加え室内履きも充実 

 外履用のカジュアルシューズだけでなく、最近では「おうち時間を豊かにする」をテーマに、ルームシューズのラインアップも広げている。コロナ流行以降は、リゲッタで培った履き心地の良さを、室内履きにも取り入れてファン層を獲得している。
 定番の「リゲッパ」は、ベーシックなスリッパタイプ。三層構造の立体インソールで、ふわふわの履き心地を実現している。これをオープントウにした春夏バージョンが「ハルナッツ」。さらっとした鹿の子素材を使い、通気性を持たせたシリーズだ。
 足裏にフィットするインソールで、ほどよいマッサージ感覚が人気なのが「リゲッタR-68E」。カラーバリエーションも豊富で、男女兼用できるデザインだ。サイドのベルトで甲の高さが調整できるのもポイントで、このブラックが新色で導入され、オフィスなどで使いたいという男性客から支持されている。


新作のツボ刺激サンダルがファンディングで人気


 ルームシューズの新作として「ポカドッツ」を登場させている。足裏のツボを押してくれる小さなバネ状のボタンが、インソール一面についているユニークなデザインで、クラウドファンディングで人気を博した商品だ。このボタンには刺激の強弱で、濃い色と薄い色があり、取り外しもでき、自分の好きな強度に替えることも可能だ。適度なツボ押しで血行促進効果も期待できるとのこと。
「ゴールデンウィーク以降は、お客さまも戻り始め、土日より平日の来店率が高い傾向を見せています。部屋の中でも履き分ける方が増えたこともあり、室内履きのバリエーションはさらに充実してきました。今後も他のブランドがやらないような、ユニークなアイテムを提案していきたい」と店長の原田博登(ルビ:ひろと)さんは話す。




東京都目黒区自由が丘2-16-11 
TEL:03-3724-7640