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7・5センチのハイヒールを履きたいハイヒールのネガティブなイメージを払拭し、顧客に適格な靴選びをアシストしているのが「シューズエニィ」である。自身「足に合うハイヒールが選べるようになるまで紆余曲折があった」というオーナー・石川朋香さんが、2021年の9月に開業した、15坪ほどの靴のフィッティング専門サロン≠セ。石川さんをフィッティングの道へと導いたのは、会社勤めをしていたころに「ハイヒールを履きたい」という願望にかられていたこと。 「パンプスを強制される職場ではなかったのですが、なんとなく“ヒールが7・5センチ高とかのシューズが履きたい”と思いました。しかし、履いているうちに痛くなる、パカパカと脱げてしまう、という状態でした。ハイヒールへの憧れはずっと続くのですが、買っても履けずに捨ててしまうの繰り返しでした」(石川オーナー)。 ジャストフットの感動からサロンを持つことに転機は7年前に訪れた。シューフィッターのある先生と出合うことになったのである。「なぜ自分の足に合う靴がないのか?」とネットで調べているうちにたどり着き、足を運んだのがきっかけだった。そこでは足の計測やパンプスに中敷きを入れるなど調整してもらい、同時に足も見てもらった。その結果、石川さんの足の細さに原因があったことを知る。「私の足は100人に1人というサイズでした。ごく少数派ですから、一般のお店では合う靴がそもそもないことがわかりました。先生から紹介された、細いラストのパンプスに足入れをしたときの、感動というか、ときめきは、決して忘れません」という。 これを機に「先生と同じような仕事がしたい」という気持ちが大きく芽生え、先生が主催しているアカデミーで、足や骨の構造を含めたフィッティングの専門的な知識を学び、サロンを開設することになった。 試し履き用の靴を置きハイヒールの魅力伝える「シューズエニィ」は「美と健康は足元から」をコンセプトに、足や靴のことで悩んでいる女性を対象にしたサービスを提供している。サロンでは「ヒヤリング」→「足囲などの測定」→「サンプルシューズの試着」という流れで、顧客の足に合う靴選びのアドバイスや調整を行う。料金は診断料が1万円(いまはオープン記念で5000円)で、履いている靴の診断のほか、中敷き・インソールの調整などのメニューがある。 靴の販売は行わず、測定を通してブランドやお店を推奨している。市販のものでは対応できない細い足の人用には、ラストの細いサンプルシューズを常時用意し、試し履きができるようにしている。 試し履き用の靴は「シュープレモ」「ショショット」「タルタルガ」とブランド3社の製品をそろえている。「私でも履けるハイヒールがあるんだ」という石川さん自身が味わった感動を、お客さまにも味わってもらえたら、という想いがある。 開業してちょうど1年ほど。宣伝はHPとインスタグラムを中心に展開している。また、「シューズエニィ」を広く知ってもらうためのイベントも行っており、これまで2回開催した。今年の後半からはサロンを会場に、細靴メーカーとのコラボ企画を進めていく計画で、9月はショショットさんとブーツを中心とした受注会になる予定だ。その後は来春パンプス、夏に向けてはサンダルと、年に3〜4回を予定している。 「きちんと足のサイズに合うハイヒールに出逢えば、背筋がスラッとなったり、履いてスリムになっていったりと、プラス作用もあります。ハイヒールを履くことのメリットをもっと伝えていきたい」。 東京都世田谷区代田2-8-14 Sketch TEL:090-4242-6357 |
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