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コンフォートに生きる ビューフォート 自由が丘店

累計登録者数は1万人超え。リニューアル機に若い層も開拓


 「ビューフォート」が自由が丘にショップを開いて13年、3月1日に東急・自由が丘駅正面口から南口に移転し、リニューアルオープンを果たした。
「ビューティフル&コンフォート」をコンセプトに、機能性と美しさの双方を追求する神戸発のブランドで、オールメイド・イン・ジャパンが誇りだ。ビューフォートは百貨店を中心に40店舗を展開しているが、路面店は自由が丘店のみであり、ビューフォートの世界観を表現するための貴重な店舗となっている。
 顧客は地元自由が丘を中心にバスや車で来店、世田谷や目黒など裕福な地区の人が多い。年代層は50〜80代と幅広く、中心となるのは60代の女性たちだが、大学生や社会人になりたてのお嬢さんを連れての来店も見られる。これによってファン層が広げられていく。蓄積した顧客数は1万人という。
 「外反母趾や内反小趾など、足のトラブルを抱えているお客さまが多くいます。でも、もっと多いのは足が疲れる、靴が合わない、足が痛いという方々です。履き心地には自信がありますので、デザインなどお客さまのお好みに合わせてお勧めしています」(味戸奈穂店長)。
 納得のいくまでじっくり試し履きして選ぶ人も多く、一度購入すると同じタイプの靴を履き続けるリピーターも少なくない。


3層構造のクッションで機能性と美しさを追求

 履き心地を支えるのは「トリプルクッション」構造。足を包む衝撃吸収・荷重分散機能がある低反発ウレタンフォームである「低反発クッション」、土踏まずにかかる衝撃を吸収する「アーチクッション」、靴全体にかかる衝撃を吸収する「インソールクッション」の3つのクッションからなっている。
 アフターサービスも充実しており、靴が伸びてきたら中敷きで調整していく。中敷きやアウトソールの交換にも応じられるのも、メーカーならではだ。
 商品は「ビューフォート」とウォーキングシューズをメインとする「ビューウォーク」の2ラインで構成しており、いずれもカジュアルタイプだ。
不変の売れ筋はブラックパンプスだ。ワンベルト、ロングノーズのスリッポンタイプ、アッパーにターバンのような飾りのあるターバンデザインなどいろいろな形があり、普段履き、冠婚葬祭、就活・通勤用と履けるシーンが広い。牛革が中心だが、履いてみるとふわりと軽く、トウが少し上がっていて蹴りだしやすく、自然な歩行を促す。
 「柔らかい革を使うほか、ストレッチレザーを採用したものもあり、外反母趾の方に優しい靴となっています。定番の黒を持っているお客さまは、夏はベージュ、冬はブロンズなどのカラーをセレクトされ、おしゃれを楽しんでいます」。


遊び心を加えたウォーキングタイプ

 ビューフォートのウォーキングタイプには、さらに遊び心が加わる。シューレースが幅広のリボンタイプになっていたり、エナメルにクロコの型押しをしたりと工夫されている。夏らしいマスタードカラーにパンチングを施した一足は、これから人気が出そうだ。
 ビューウォークになると雰囲気が一転、シボ感のある高級イタリアンレザーを使ったサマーシューズが並ぶ。オパンケ製法(アウトソールの土踏まず部分をアッパーに被せるように縫い付ける革新的な製法)を採用したものもあり、カラーもサックスやアイボリーなどがあって楽しめる。
 今回の移転・リニューアルに際して、ビューフォート側には一つの計画がある。周囲にはユニクロ、ジーユーなどのショップが並び、20代、30代が多く集まる地区となっている。
 「30、40代のより若い人たちに向け、ファン層を拡大していきたいです。4月からテレビの通販番組でもお店を告知する予定です」。
5月のゴールデンウィークにはサンダル類も店頭に並ぶ予定で、若いゾーンへの訴求をさらに強めていく予定だ。

東京都目黒区自由が丘1ー8ー6 中島ビル102
TEL:03・3723・0349