今月の記事・ピックアップ 2024・3
 フットウエアプレス >) 「店長の仕事」 目を惹くディスプレイで入店をうながします
「店長の仕事」 木村祐希さん(エクルーガレリア新宿店店長)

小物は天井から吊り下げ明るい色使いを見せる

 「ギフト」をコンセプトにしたバッグのセレクトショップ「エクルーガレリア」。大阪市内でファッショングッズの企画製造を行うエクルーが展開するショップで、新宿ミロードをはじめ、相模大野、船橋、熊本、岡山など全国に5店舗を展開している。最近では大阪市内にスイーツ専門店もオープンした。
 「エクルーガレリア」の各店舗に共通しているのは、鮮やかでカラフルなバッグや小物、またポップなプリントものが目にとまる工夫だ。特に新宿店では“ビンテージアクセサリー”も人気のひとつ。大ぶりでキラキラしたアクセサリーは1点ものが多いので、ここに通いつめるリピーターさんも多い。
 新宿店店長の木村祐希さんは、販売のみならず展示会での接客や企画、営業など日々複数の仕事を効率的にこなしている。ディスプレイに関しては、他店とはひと味違ったポイントがあるという。
「女性が店に入るきっかけは、カラーと柄ものと思っています。パッと見の明るい色で入店し、店頭のアクセサリーや小物に手を伸ばしてもらう。ワクワクするような変化のあるレイアウトに加え、小物は天井から吊り下げ、バッグは斜めに置く、といった“動き”のある陳列を心がけています」(木村店長)。
什器もオリジナルで、フランスで見た〝肉屋さん〟のイメージだという。肉の塊が店頭に下がっていても、それが逆にオシャレで、店頭什器を作る時もその雰囲気を意識したとのこと。

他店で接客を受け、自店で生かせるか話し合う

 新宿ミロード内では15年目という古参のショップ。当時から務めるスタッフは皆ベテランぞろいなので、特に木村店長からスタッフのリクエストすることは少ない。ただ、初心者の方が入社された際に伝えていることがある。
 「自分たちは単一ブランドではなくセレクトショップなので、スタッフにはそれぞれの持ち味を生かしてもらいたいですね。バッグの接客が得意な人、財布が得意な人と、5人いれば5通りの〝これは負けない〟というジャンルを持つことが大切だと考えています。
もし新しいアイデアが欲しかったら、ほかのショップで接客を受け、自分の店ではどんな点をプラスアルファとして生かせるか、お店に戻ってから話し合います。スタッフにはどんどん意見を出してもらいます」と木村店長。
 15坪ほどの店内にはグリーンをあしらって、リラックスした雰囲気づくりも意識している。バッグだけでなく、ストール、ハンカチ、アクセサリーなどはギフト用としても人気が高い。「来店するたびにワクワクを感じていただけるよう心がけています」と木村さんは笑顔で話す。




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