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特集 靴・バッグのアイテムMIX

サワムラヤ靴店(茨城・牛久市)



ノルディック・ウォークの体験会を定期的に開催


 「サワムラヤ靴店」の入江秀夫社長は、今年3月31日開催の茨城県ノルディック・ウォーク連盟の総会で会長に就任した。入江社長が「ウォーキングライフマイスター」の資格を取得したのは2009年、コロナ禍のために中止になった時期はあったものの、以後ずっと店主催のノルディック・ウォークの体験会を行ってきた。
 「ノルディック・ウォークは2本のポールを持って歩くことにより、ふつうのウォーキングより運動量が最大で20%増え、全身の90%の筋肉を同時に使うことができます。ポールを持つことで膝、腰の負担が軽くなり、ふらつきも押さえることができるのです」(入江社長)。
 2週間に1回開かれる体験会には、無料でだれでも参加できる。ポールをレンタルする場合は、費用として500円を支払う。サワムラヤ靴店の駐車場に10時に集合し、入江社長の指導と引率のもと、1時間ほどで1~2キロ歩く。毎回、7~8人が参加、一回参加するとスタンプがもらえ、35回溜まると3000円の割引券と交換できる。もっと歩きたい人には、「楽々歩(ららっぽ)」という会を紹介、こちらでも月2回ノルディック・ウォークを楽しむことができる。
 「メンバーが友人を連れてきてくれるので、売上げはプラスにはなっているのでしょうが、健康づくりのお手伝いができればそれでいいと思っています。ウォーキングは健康にいいだけではなく、コミュニティに入れることが大きい。これが生きがいにも変わっていくのではないでしょうか」。
 ノルディック・ウォーキング用品で主要なものはポールで、価格は一般的なもので1万円程度。靴は一般的なトレッキングシューズでいいという。歩幅が広がるのでその分かかとの受ける衝撃が大きくなるため、しっかりした衝撃吸収素材が搭載されているほうがいい。サワムラヤ靴店では、ノルディック・ウォーク用のポールや靴、ベルトポーチなどを販売している。

自宅にいながらにしてつくれるオーダーインソール

 サワムラヤ靴店では、ソックスの販売にも力を入れている。お勧めは「CSソックス(コンフォートサポートソックス)」という5本指のもので、足の指をしっかり離し、伸ばすことを目的としたもの。また内側と外側の縦アーチ、甲の部分の横アーチを正しく整えることで、体全体を安定させる効果がある。価格は2750円で、ファンがついていてコンスタントに売れている。
外反母趾用にはストロングタイプもあり、こちらは3850円。CSソックスは研修を受けないと販売できず、入江社長は自分でも体験し、良さを伝えている。
 フィッティングには欠かせないアイテムであるインソールも、豊富に取りそろえている。価格でざっと分けると、3000円台、7000円台、1万円台と3タイプある。
1万円台のものは「足楽インソール」というオーダーメイドで、ネット販売も行ている。足型採取キットを郵送、特殊な素材で取られた足型を返送してもらう。これを3Dスキャナと3Dプリンタでデータ化、さらにソフトを使って足型をインソールに変える。お届けまでの期間は最短5日で、希望者にはオンラインでカウンセリングも行う。価格は1万9000円。なかなか時間がとれない人や近くに専門店のない人には有効なシステムで、「姿勢がよくなった」「歩きやすい」など多くの声が寄せられている。



どう差別化していくべきかを考え続ける

 「常にどう差別化していけばいいかを考えています。もちろん、お客さまに求められているものでなくてはなりません。でも、専門すぎて1足4~5万円の靴しか置いていないお店だと、何となく地域と離れてしまうようにも感じます。牛久は人口が8万人程度。ニッチな市場を求めていっても、適合してくれる人は少ないのではないでしょうか。低価格から高価格まで、お客さまの予算に合わせて最善の靴を提供したいです」。
 さまざまな方向性を持つサワムラヤ靴店。どのような形で地元に密着し、ともに歩んでいったらいいのか、新しい方法をいつも探っている。

茨城県牛久市中央3-27-4
TEL:029・873・2725




A POOL×J-Bag トレッサ横浜店

40、50代女性の普段履きをバッグと一緒に提案


旅行履きのスニーカーをGWに向けて販売

 名古屋を中心に東海エリアで12店舗を展開する「池のや」。ここ「トレッサ横浜店」は関東圏唯一の店舗だ。レディス業態の「J-Bag」は、以前から「ラボ・キゴシ」を軸として革靴を積極的に売場に取り入れてきた。
トレッサ横浜店の約80坪の売場には、メイド・イン・ジャパンのバッグブランドに加え、シューズのラインアップも充実している。バッグの中に靴をさりげなく織り交ぜ、コーディネイトも分かりやすい演出だ。
「ラボ・キゴシ」「レシピ」「セプテンバームーン」「HOFF」など、バッグを引き立てつつ、靴単体でもファンが生まれるようなブランド構成が魅力。低めヒールのパンプスや履きやすいスリッポン、レザースニーカーを中心に、40~60代の女性が日常履きできるタイプで品ぞろえしている。
店頭ではスペインのブランド「HOFF」を展開。ベーシックデザインが基本だが、くすみ系カラーを中心とした合わせやすいバリエーション。一足ごとに世界の都市名が入っており、「ソウル」や「モントリオール」といったロゴがソールに印刷されているのがユニーク。特にこの時期は、GWに向けて旅行用として探しているお客も少なくないという。



靴は値頃感のあるラインアップも意識

 オープンから扱っている、定番の「ラボ・キゴシ」は固定ファンも多く、合わせやすい黒や茶のアイテムが人気。春らしいパンチングレザーのスリッポンも、売場に映える。
ラボ・キゴシの妹ブランド「CHYPRE(シプレ)」も取り扱い、お仕事向けのタッセルローファーなど合わせやすいデザインが動いているとのこと。
「セプテンバームーン」はセレクトショップなどで展開する知る人ぞ知るブランド。アイキャッチになる明るいカラーやタッセル付属など、ひとひねりあるデザインがポイント。日本製でありながらプライスも値頃感がある。
 「レシピ」は外反母趾の方でも履けるよう、1枚仕立てで柔らかいレザーを使ったブランド。静岡の国内工場で作られるメイド・イン・ジャパンでありながら、お手頃なプライスが魅力。スリッポンやヒモ靴などシンプルなデザインで、支持する年代も幅広い。
「バッグだけでなくシューズと合わせて品ぞろえしていると、それぞれのファンのお客さまが回遊していただける。土地柄ファミリーやご夫婦の方が多いので、靴は歩きやすくて少しトレンド感のあるものが人気です。靴専門店にはあまり扱いのない、個性的なブランドがあるので、靴好きな方から支持されています」(石黒貴紀店長)。

横浜市港北区師岡町700トレッサ横浜南棟1F 
TEL:045-542-1189